2ヶ月ぶりの南相馬です。
3月に一区切りつけたあとも、月に1週間程度は南相馬に来ていました。事情があって8月には来れなかったので、できるだけ多くの人に会って、この間のことを聞きます。今夜は仮設住宅の集会室で「癒しのサロン」を運営している「つながっぺ南相馬」の今野由喜さんです。
今野さんは「つながっぺ」の活動を安定的に継続するために、NPO法人化を進めています。と同時に、支援団体に活動資金の提供を働きかけています。
早くもいくつかの補助金が獲得できそうなことから、話は始まりました。
南相馬市には、事故があった東京電力第一原子力発電所の北側の浪江町、双葉町からもかなりの人が避難して来ています。多くは借上住宅に住んでいますが、故郷の町の近くに住みたいとの希望も多く、内陸部にある仮設住宅を南相馬市内に移設する動きもあります。今野さんは、避難生活が長期化することが確定的な、そういった人たちも集まれる「サロン」を検討しています。ほぼ1年間分の経費は確保していたのですが、利用者に大人気のマッサージ機の予算25万円が5万円に削られたと嘆いていました。
今野さんはサロンの活動のほかにも、津波の被害にあった自らの集落の集団移転、この春まで警戒区域だった小高区の復旧・復興など、幅広く取り組んでいます。
今野さんとはこの日に、立命館大学の学生一行の南相馬見学に同行して半日、この二日後にサロンの責任者の会議で昼食を一緒にする予定があったのですが、この日は3時間以上話しました。もちろん、お酒を飲みながらですが。