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2012年8月21日

【66】8月21日:室内の遊び場"福島インドアパーク"と地元の"子育て支援センター"に行ってきました

震災支援担当/ アフガニスタン事業担当 谷山 由子
2012年8月29日 更新

JVCは、南相馬で子ども支援活動はしていませんが、子どもたちやおとうさん、おかあさんたちがどのような環境で子育てをしているのかを知るために、子どもの遊び場を見学してきました。

南相馬出張4日目の21日朝、梶田さん(市内在住のちゅうりっぷ文庫※主催者)と8月にオープンしたばかりの室内の子どもの遊び場、福島インドアパークに行ってきました。10時の開始時間に合わせて行ったのですが、まだ早かったのか子どもがいなく、子どもたちの遊んでいるようすをみることはできませんでした。

ただ、もともと保険会社の広い事務所だったところ(約75坪)をゆったりと使い、滑り台やブランコなどの遊具が並ぶ室内公園の趣を見ることができ、思わず
「すべってみたくなりますね」と言ったところ、
「小さい子どもさん用で空気圧があまり高くないので、大人の方はちょっと」と、丁寧に断られました。

遊具のならぶワンフロアーのつづきには、階段4、5段ほど下がった4坪ほどのスペースを使い白い砂場がしたてられ、自由に遊べる空間がひろがっていました。砂を触ってみるとお砂糖のようにさらさらした手触りで、30センチほどの厚さがあるので小さい子どもなら好きなだけ掘って遊べそうな砂場でした(大人は、ちょっと物足りないかも知れませんが)。

毎日の利用者は(といってもまだオープンしたばかりですが)、20名(子どもの数)以上といったところのようです。こちらは、フローレンスという病児保育専門のNPO法人が運営していて、会員制をとっており、月々の利用で使用料をいただいているそうです。

福島インドアパークのおねえさんはご当地福島インドアパークのおねえさんはご当地"ヒーロー"です(中央が筆者)

余談ですが、子どもたちのお世話をしてくれる二人の女性スタッフは、南相馬のご当地ヒーロー"相双神旗ディネード"に出演している、悪役のアクビシン(左、本名大石加那子さん)と主人公の夜ノ森サクラ(右、鈴木亜恵美さん)で、ミーハーな私はDVDを持参しサインをしてもらいました(南相馬での宝物がひとつ増えました)。

インドアパークの見学のあと、梶田さんと一緒に休園している地元の公立保育園(原町あずま保育園)を活用した"子育て支援センター"を訪問してきました。梶田さんも、時々ちゅうりっぷ文庫の子どもたちを連れてくることがあり、先生方とも顔見知りとのことです。ここは、インドアパークと違って公立なので無料で、日・月曜日以外の週日、就学前の年齢のお子さんが利用できるそうです。

この日は10名以上の子どもとお母さんたちが半日の保育を終え先生の指導でおかえりのお遊戯をしていました。こちらは、一日だいたい15組(母子)が利用しているということです。

保育園の及川紀美子園長先生は、
「インドアパークは広い部屋で自由に遊べる空間を提供してくれますし、ここでは室内だけでなくすでに除染のすんだお庭でも自由な遊びができます。それから、自由な遊びの後に先生がお遊戯をしてくれたりもします。」
「どちらも、親御さんの選択で利用できるというのがいいのではないでしょうか。」
とおっしゃっていました。ただ、せっかく保育園の保母さんたちもいるので、もっと子育て支援センターを利用してほしいという思いもあるようです。

②子育て支援センターでお遊戯をするお母さんと子どもたち②子育て支援センターでお遊戯をするお母さんと子どもたち

市内に子どもたちが少なくなっている今、お母さんたちが子どもと一緒に家にこもりがちになりやすいので、こういった施設や見守ってくれる先生、おねえさんたちと会い気持ちを落ち込ませないようにすることが大切なのですね。今日の見学を通し、なんらかの形で応援できることを探していきたいと思いました。

※ちゅうりっぷ文庫は、元保育士で現在公民館などで絵本の読み聞かせをしている梶田千賀子さんが震災前から南相馬市内の自宅を開放し、週一回(月曜日午前中)お母さんと子どもが交流する場を提供しています。