南相馬市には、福島県、愛媛県、京都府、東京都杉並区、新潟県小千谷市、柏崎市、糸魚川市、埼玉県の所沢市などの地方自治体、自治労などから、職員が派遣されています。そのなかでも、ちょっと変わった縁なのが南砺(なんと)市です。南砺市は富山県の南西部の内陸にあり、人口は約5万5千人、岐阜県の白川郷と並んで、合掌造りで有名な五箇山がある市です。
その南砺市から、震災後間もない3月24日に、多くの市民からの支援物資が届きました。その日以来、南砺市の職員が、大震災直後で、人も少なかった南相馬市役所へ派遣されました。当初は3人一組で3泊4日ずつ21組が、5月26日からは2人一組が二週間ずつが滞在する体制にかわりました。現在まで、支援物資の仕分け、配給、仮設住宅の申し込み受付、遺留品の公開場の管理・運営など、さまざまな仕事をしていただいています。
また、南相馬市の子どもたちを、夏休みぐらいのびのびと遊ばせたいという「南相馬こどものつばさ」プロジェクトにも、積極的に協力していただきました。
その理由は、歴史的なつながりがあるからなのだそうです。相馬中村藩の時代、天明の大飢饉のため、人口の3割近くが亡くなり、その後、現在の南砺市のあたりから、約1万人の人が移住し、地域の復興に大きな役割を果たしました。その遠い縁で、継続的に支援しているのだそうです。