鹿島区の上真野小学校で、プールの周辺の除染作業が行われました。ボランティアが中心になって、先生、保護者らも参加しました。周辺の側溝にたまった土ぼこりを集めて、ビニール袋に入れました。そのあと、高圧洗浄機で水を吹きかけて、洗い流しました。当初、側溝の表面で、10マイクロ・シーベルトあったものが、埃を取った段階で3になり、最後には、空間線量とほぼ同じ0.4まで下がりました。土ほこりの入ったビニール袋は、子どもの近づかない場所に、深さ1メートルの穴を掘って埋めるそうです。
国や市の取り組みがなかなか始まらないため、できることから始めようと、校長がボランティアの力を借りました。このあとも、プールの水の放射線汚染度を調べ、高いようなら排水前に、放射線物質を除く必要があるなど、プール利用開始までには、高いハードルがあります。
南相馬市は、現在子どもが通学している鹿島区内の小中学校を最優先し、夏休み中には、鹿島区、原町区のすべての学校で、校庭、側溝などの除染作業を行う方針です。