市が帰還計画を発表しました。福島県が8月中に、体育館など一次避難所を占める意向で、市もその方向にそったものです。7月末までに一次避難所を出、8月中には自宅、仮設、借り上げ住宅、避難所など、南相馬市内に帰還することを促しています。ただし、強制ではないといいます。強制ではないにしても、住居費、生活費の自己負担を求められたら、避難を続けられるのでしょうか。
計画の発表は、近く緊急時避難準備地区の解除があるのではないか、と話されています。解除がなければ、老人子どもは、帰って来られないからです。政府が指定する地区から避難している人には、東京電力から一ヵ月10万円の仮払い補償金が、遅れてですが、支払われています。しかし、南相馬市でも鹿島区など地区外の人には、支払われていません。指定解除は補償金の支払いの抑制につながる、という見方もあります。
解除により避難者が帰還すれば、再興のへのきっかけになると歓迎する人もいますが、放射能を恐れて避難させている家族を呼び戻さなければいけないのか、と不安に思う人もいます。きちんとした説明がないことが、不安に拍車をかけているように感じます。