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【5】5月16日:「縦覧」の意味は?

震災支援担当 楢崎 知行
2011年6月 2日 更新

プリンタを持ちこんで、原稿を作りはじめました。市などが提供する資料を要約しながら読んでいた地元DJの二人の負担を軽減するのが狙いです。お役所の文書は正確を期す余り、分かりにくいのですが、それを分かりやすくするという面もあります。たとえば「縦覧」という意味が分かりますか? 南相馬市は「津波による遺失物の縦覧」を行っているのですが,「津波で流され、持ち主が分からなくなった物を公開」と放送用に言いかえて、原稿にするのも私の仕事です。

ちなみに、その公開場所に行ってみました。かなり広い柔剣道場を細かく区切って、びっしり写真が展示してあります。スナップ写真、結婚写真、記念写真...、さまざまな写真に混じって、飾られていた遺影と思われるものもあります。一枚一枚バラバラの写真もあれば、アルバムに綴じられたものや袋に入ったものも...。サンドペーパーでこすったような跡が付いた写真もあります。写真のほかにも、位牌などの仏具、卒業証書、ランドセル、卒業証書など思い出の品々が並んでいました。その場の写真をお見せしたいのですが、この場所は撮影禁止です。

どのポスターが目立つかな?どのポスターが目立つかな?

FMラジオのチラシも作りました。災害FMラジオは、放送はしていてもまだ知らない人が多いと思われるからです。地震後に急きょ作られた放送です。4月16日に放送が始まったときには、地元の新聞などにも取り上げられたのですが、地震後一ヵ月以上たっていたにもかかわらず、新聞の宅配は復活していなかったため、ほとんど市民の目には触れなかったそうです。本来なら市民に伝えるべき、市報も配られていません。避難所や街中、あちこちに貼ってもらうため、目立つポスター作ろうと頑張りました。