JVCは気仙沼市社会福祉協議会のもとに立ちあがった気仙沼市災害ボランティアセンターの運営を複数の団体とともに支援し、地元の方たちが主体となった活動を支えています。
3月から現地入りした下田 寛典と佐伯 美苗は一旦東京へ戻り、現在、長畑 凪(ながはたなぎ)と金 瑛美(きんよんみ)の2名が現地で活動中です。
気仙沼市災害ボランティアセンターには毎日100~200名ほどのボランティア希望者が集まり、被災された方々のニーズに応じて家屋の泥かきや瓦礫の撤去などの作業にあたっています。長畑と金はボランティアの申込対応や、支援のニーズとボランティアのマッチング、またニーズの調査をサポート。自らも被災しながら献身的に地域の復旧に取り組んでいる社会福祉協議会や地元の皆さんを支えるべく活動に取り組んでいます。
気仙沼市災害ボランティアセンターの一日
8:00 朝の全体ミーティング
気仙沼市災害ボランティアセンターでは、気仙沼市の社会福祉協議会を協力すべく、シャンティ国際ボランティア会(SVA)さんや各地の社会福祉協議会など複数の団体が協働しています。朝8時、ボランティア調整部門や、ニーズ・問い合わせ対応部門など約30名のスタッフが集まり、一日の動きを確認します。
9:00 ボランティア受付開始
事務所の外に設けた受付テントは毎朝たくさんのボランティア参加者で活気づきます。ボランティア調整部門の長畑も受付へ。ボランティアには市内在住の高校生、社会人など幅広い年代の方が参加されています。4月11日(月)は95名を受け付けました。初めての参加者には保険加入の手続きも。最近は継続の方が増えています。
ボランティア活動地へ移動
ボランティア参加者は数人ごとのグループに分けられ、ニーズ調査に基づいて決められた今日の訪問先へ向かいます。車両班や資材班が、移動のための車や運転手、スコップなど必要な道具を調整します。
9:30 避難所での調査
一方、金が参加している「避難所班」は避難所でニーズ調査を開始。避難所ごとにニーズは大きく異なります。ある避難所ではトイレの環境改善の要望が強く挙げられました。ストレス軽減のためにも重要な課題です。物資としては春物の服や基礎化粧品が足りないとの声も。これらのニーズ調査を、災害ボランティアセンターの活動調整につなげていきます。
事務所での電話対応
また、事務所ではボランティアに関する電話対応が進んでいます。自身が被災され家を失いながらも「ボランティアをしたい」と申し出る方も多くいらっしゃいます。
その後、班別のミーティングで情報共有します。
17:30 全体ミーティング
最後にセンターのスタッフ全員で一日のまとめのミーティング。その後も各自の事務作業などを行い、宿泊先へ戻ります。
今後、学校の再開、避難所の統廃合、仮設住宅への移動など現地では様々な局面を迎えることになります。また、ゴールデンウィークには多くのボランティアが気仙沼にも訪れることが予想されます。災害ボランティアセンターでは、こうした局面に対応しながら、住民の方が生活再建に取りかかれるよう活動を続けていきます。