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マンガテンキャンプ①で大事件が発生。3000人以上の避難民が流入?!

スーダン現地駐在員 山本 恭之
2019年11月12日 更新

キャンプ①の人口が倍増

2018年9月、ジュバ郊外で国連が運営する避難民保護施設(以下、国連施設)の避難民同士で争いが発生し、JVCの支援するマンガテンキャンプ①に3000人以上の避難民が流入しました。これにより、キャンプ内の家族、子どもの数が大幅に増え、新たな避難民用にテントが建てられていました。

「キャンプで生活する人は7,500人(実数はわからないが、目測によると5000人程度)にも膨れ上がっており、生活スペース、学校の確保が追い付いていないんだ。キャンプ内にある大きな倉庫を数十世帯の家族が共同で使っているが、そこに入れられ、すし詰め状態で生活し始めた人も多い。」と嘆くのは、NGOでキャンプの運営を担うニャル・ピーターさん。

女性グループの一人モナさんも合流し、前回の訪問からすっかり姿を変えたキャンプ内を案内してくれました。

「別の避難民キャンプから多くの人がやってきたことで、そこで活動していた教育、給水、食料配布に関わる国連機関やNGOなどもキャンプ①での支援を始めたが、問題なのは、その支援を受けられるのは、国連施設からここにやってきた人たちだけだ。以前からマンガテンキャンプで生活している人は、対象にならないんだ。」

キャンプ内は多くのテントが建てられ、人で溢れていたキャンプ内は多くのテントが建てられ、人で溢れていた

家庭菜園支援への影響

この地域では、1年に2回収穫期を迎える2期作を行なっており、多くの避難民がやってくる前の第1期には、家庭菜園で順調に作物が育ち、それなりの収穫もあったようでした。

「女性グループのメンバーの中には、麻袋3つ分の落花生の収穫に成功し、それをピーナッツバター(ダクワ)に加工し販売していた人もいたわ!」

収穫の第2期は、残念ながら水不足も重なり、あまり収穫できなかったそうですが、家庭菜園が女性グループの生活の一助となっていたのは確かです。

「でもね、新しいキャンプの住民のために、テントや給水施設が建てられ、オクラやモロヘイヤ、落花生などを育てていた畑はなくなってしまったの。茄子の畑だけは無事だったけどね。このあたりは、一面畑だったのにね。」と悲しげな表情のモナさん。

元々、このキャンプで暮らしていた避難民が耕していた家庭菜園があった所にも、国連の支援によって多くのテントが建てられ、汲み上げ式の井戸も設置されていました。収入源である家庭菜園を失った女性たちは自身のテントの近くで細々と野菜栽培を続けていました。

テント横にわずかに残った家庭菜園テント横にわずかに残った家庭菜園

JVCが支援した手押し車

また、以前に配布した手押し車(猫車)も、約束通り「テントの中に保管」されていましたが、一部が破損し使えない状態であったり、手押し車の上に物が積み上げられていたりと、保存状態はあまりよくありませんでした。

それでも、畑があった頃は使用されていたようで、
「野菜の収穫期や故障する前は、収穫物を運ぶのによく利用していたわ。」
と、女性グループの1人が話していました。

さらには、「故障して一度使えなくなったけど、木の棒で修理や補強をして、今は水や炭を運ぶのに利用しているわ。」と話す女性もいました。

木で補強された手押し車木で補強された手押し車

前述の通り、キャンプへの避難民の流入に伴って多くの国連機関やNGOなどが支援活動を始めたことを受け、マンガテンキャンプ①でのJVCの支援は一旦ここで終了です。

次回は、生計向上のためにキャンプ②で実施した、粉砕機・すりつぶし機支援のその後についてお伝えします。

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