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バグダッドでも挙がったガザ攻撃抗議の声[2]

イラク事業担当 原 文次郎
2009年2月 6日 更新

イスラエルによるガザ攻撃も20日目。イラクのパレスチナ人居住区でも引き続き抗議行動が行われているという。

先週の金曜日(9日)に、恒例の金曜礼拝を終えた後に抗議行動に繰り出すパレスチナ人の模様(バグダッド市内)先週の金曜日(9日)に、恒例の金曜礼拝を終えた後に抗議行動に繰り出すパレスチナ人の模様(バグダッド市内)

イラクのサダム・フセイン政権はパレスチナ人の抵抗運動を支援し、イラクに住むパレスチナ難民をゲストとして扱い保護をしていた。2003年のイラク戦争後、サダム・フセインの後ろ盾が無くなったイラクのパレスチナ難民は、多数派のシーア派イラク人の恨みを買い、迫害の対象となった。これによりバグダッドのパレスチナ人も家を追い出されて身内を頼り市内の他の地区に移り住んだり、更には厳しい迫害を避けようとイラクの国外に難民として出ようとした。

しかし、隣国のシリアやヨルダンはこれらのパレスチナ難民の入国を認めず、行き場を失った人々は国境の難民キャンプに留まったままだ。(ヨルダン側のパレスチナ難民キャンプは今は閉鎖されており、現在は、ヨルダンよりは入国が楽であることを期待してシリア側に向かった難民が国境地帯に留め置かれている。【イラク=シリア国境のアルワリード難民キャンプ。約1950名】)

バグダッド在住のパレスチナ人のMさんは言った。
「イスラエルの攻撃を受けたガザの状況はひどい。しかし、ガザの悲惨さが報道されることで一般のイラク人の間にパレスチナ人への理解が深まった。お陰でバグダッド市内でのガザ攻撃への抗議行動も、イラク人が支持してくれるようになっている。ガザの悲劇のおかげでバグダッドの私たちが理解されるようになったとは皮肉なことだ」