3月27日に引き続き、電話でバグダッドの状況を聞きました。外出禁止令が敷かれる中、電気も水もままならない暮らしが続いています。
バグダッド3月28日(金)夜 (バスラ掃討作戦開始4日目)
『バグダッド市内はまだ危険な状態が続いている。
近所でも2時間前から戦闘があり、少し前に終わったばかりだ。
きょうになってから、わずかながら電気と水が来るようになった。電気は2時間来たが、今は暗闇の中だ。
きょうはチグリス川右岸のシーア派混在地域で治安作戦とそれに伴う戦闘が起きている。バグダッドの外出禁止令は正式にはきのう(27日)の23時に始まり、30日の午前5時まで継続する。
近所のパン屋は相変わらず一軒は閉まったままで、もう一軒は開店したが、売っているパンの大きさが一回り小さくなった。
治安状況に詳しい知人から、お前の地域の近くにも武器を持ったマフディ軍が近づいてきているから気をつけろと警告があった。警察は見てみぬふりをしている。警察はマハディ軍と戦うつもりはないから。
きょう、米軍はカダミーヤ(シーア派地区)とサドルシティの2−3箇所を空爆した。相変わらずサドルシティの電気と水は米軍によりカットされている。サドルシティの中の診療所では薬が足りず満足な治療ができない。あるけが人が治療のためにサドルシティの外に出ようとしたが、米軍の許可が出ずに戻されたと聞く。
サドル派とマリキ首相の交渉だが、サドル派はマリキ首相がいったんバスラを離れてバグダッドに行き、バグダッドで交渉することを希望している。
マリキ首相は民兵の武装解除の期限を更に10日間延長した。提出した武器は買い上げると政府約束していて一部には従う者もいるようだが、いったん武器を手放すと身を守る力の保証がないとして従わない者も少なくない』