ファルージャからの国内避難民への支援が始まりました。

4月17日からバグダッド西南部のモスクにて4日間で配給を終える計画でしたが、情勢の影響から若干遅れています。
現地での実際の配給作業を担当しているイタリアのNGOであるInterSOSは、ファルージャにも現地スタッフを置いていましたが、22日にバグダッドに出てきたとのことでした。隣国ヨルダンのアンマンにいるInterSOSのスタッフと衛星携帯電話で連絡を取り合っていましたが、電波を受信するためには建物の外に出なければならず、米軍に狙撃される可能性があり危険だったそうです。
22日の連絡では、「治安状況が若干よくなってきたのでバグダッドまで出てくることができた。アメリカは12発のミサイルを撃ち込んだ。何か新しい兵器を使用しているみたいで家が溶けてしまった」とのことでした。電話を受けたInterSOSのスタッフも、「家が溶けるなんて信じられない。詳細を確認する」とのこと。この日も179家族が新たにファルージャから逃れてきていたそうです。
現在ファルージャからの避難民は、5200名を越えていると言われていますが、正確な数は把握できていません。一時停戦を受けて、同時に一部の避難民がファルージャに戻りつつあるという情報もありますが、停戦がいつ破られるか分からず、米軍の総攻撃も予想されるため、状況はまだまだ緊迫しています。