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ますます治安は悪化?

中東 パレスチナ最新情報 中東担当 佐藤 真紀 佐藤 真紀 佐藤 真紀
2003年7月 2日 更新

サダム宮殿に行く。合同軍臨時当局(CPA)ナヒダ広報官は、「治安は日増しに良くなっていますよ」という。バグダッドだけでも1100回のパトロールを一日にこなしている。現在8000人のイラク人警察を雇い、トレーニングをしているという。

「サダム政権の警察は、きちんとした尋問もせずに捕まえては刑務所に入れて、拷問、死刑です。我々は、イラク人に民主的な警察を教えているのです」。CPAは占領軍ではない。イラク人のための、そしてイラク人による行政を目指している。目標が達成されれば直ちに出て行くという。

「一番求められることですか? ともかくいろいろな国からの参加が必要です。現在90%がアメリカですから。日本の自衛隊は大歓迎ですよ」ということだった。ただし、当面選挙が行われる予定はない。新しい大統領が決まる目処は全くたっていない。「まだまだ時間が必要です。バース党支持者や、イスラム過激派を排除した下地作りからはじめなければいけません。現在は憲法制定委員会が立ち上がり草案作りが進んでいます」

一方で国連関係者は、口をそろえる「治安はここ一週間で悪くなっている。イラク市民はアメリカの占領政策に憤りを感じている。国連の車も襲撃されている。イラク人にとっては、アメリカであろうが、イギリスであろうが、国連であろうが不満を晴らせればお構いなしだ」

我々は6月23日から25日までバスラを訪問した。驚いたのはバスラの市内にはイギリス兵はほとんどいないことだった。占領という実感がわかない。UNICEFの職員は、「イギリスはアメリカと違ってイラクのことを良く知っている」という。一見占領はうまく行っているようだった。しかし24日には、バスラ近郊でイギリス兵が襲われ6名が死亡。我々が滞在していたホテルの近くでも夜中の3時過ぎごろに銃撃戦があったようだ。

ホテルでは、アメリカ人らしき男性が話しかけてきた。「ガードはいらないか。外は危険だよ」という。ほう、そんな商売があるのかと外を見れば、かっこいい制服を着たイラク人が武装して立っていた。「いつでも電話してくれ」と男が差し出した名刺によるとアメリカの警備会社であった。民間よりもまずイラク警察が先ではないかと思うのだが。