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子どもたちの変化だけではない。ピース・ヤードの活動が与えるもの

INSANスタッフ、アソさんの例から
イラク事業チームボランティア Ghamra Rifai(ガムラ)
2018年1月23日 更新

昨年12月、INSANのアソさんが研修と活動報告のために来日しました。アソさんは50代のクルド系イラク人の男性で、INSAN でアドミ(管理部門)を担当しています。

アソさんに初めて会った時、なぜか分かりませんがすぐに自分の父を思い出しました。いつも笑顔の優しい人です。私の家でご飯を食べながら、政治、人権や歴史の話をしました。日本でだれかとアラビア語を話せたことでホッとしている感じでした。食べ終わったら、丁寧にお礼を言ってくれました。やっぱり、お父さんを思い出すねと感じました。同じ優しい笑顔と、冷静な声でした。

二度目に会った時には、大勢の人の中で静かにほかの人の話を聞いていました。そして、英語かアラビア語を使って、徹底的に質問に答えていました。その日には「アソさんはINSANで働いてから何が変わりましたか?」とアソさんに聞きました。

「前にはバグダッドでレストランのオーナーでした。いつも怒っていて、一日中バイトを叱ってばかりで。。。」
へっ!信じられない!いつも笑ってるこの優しいおじさんに、そんな怒ってる人のイメージは全然ありませんでした。

元々、アソさんはキルクークの人です。息子が亡くなってから人生を立て直すためにキルクークに戻ったそうです。INSANで働く友達から、一緒に働きませんか?と誘われ働き始めたそうです。

INSAN で働くうちにパソコンを使うようになり、また他人の言うことを聞くこと、冷静に答えることに慣れて、いろいろなスキルを得たそうですが、本当に変わったことは、アソさんの人権に関する知識と関心だったそうです。

また、INSANで働くと、人の悲しみや悩みに共感をして、感情が豊かになり、人の苦しみを見るとすぐ涙が出る人になったそうです。

「INSANで働いてる大人の男が泣いている姿は何回も見たよ。」アソさんが言いました。
INSANのスタッフは、貧困家庭を訪問したあと、あまりに悲惨な状態で、事務所に戻ると泣いてしまう。組織の判断を待ちきれなくて、事務所にいる人たちで寄付を集め、個人的に支援を出す場合もあるそうです。

このような話を聞き、私もINSANの活動をサポートしていきたいと、あらためて思いました。