\n"; ?> JVC - 今年も新潟で「平和の創り方ワークショップ&イラクでの取り組み報告会」を実施します(12月9日・10日) - イラクウォッチ
  • HOME >
  • イラクウォッチ >
  • 今年も新潟で「平和の創り方ワークショップ&イラクでの取り組み報告会」を実施します(12月9日・10日)

今年も新潟で「平和の創り方ワークショップ&イラクでの取り組み報告会」を実施します(12月9日・10日)

JVCイラク事業チーム補佐 中野 恵美
2017年11月 7日 更新

※この記事にあるイベントは、当初は10月7日・8日の開催を予定していましたが、12月9日・10日に変更になりました。ご了承ください。(11月7日更新)

日頃、ちょっとしたことで"イラッ"とすることはありませんか。
そんな時、あなたはどう対処しますか。
「時間が経つのを待つ」「相手の話を聞く」「自分の気持ちを伝える」、
どれも簡単とはいえません。
"平和の創り方ワークショップ"では、そんな身近なことを糸口に、
"平和ではない状態を引き起こす原因のひとつ=暴力"を考え、解決への鍵を探っていきます。
昨年に引き続き、イラクのNGOである「インサーン」のスタッフ2名が来日!
イラクで子どもたちを対象に実施している非暴力のワークショップについての報告会も実施します。

イベントチラシ表(PDF)イベントチラシ表(PDF)
イベントチラシ裏(PDF)イベントチラシ裏(PDF)

昨年の報告

2016年12月17日(土)・18日(日)新潟大学駅南サテライト校「ときめいと」にて「平和の創りかた」ワークショップと「JVC&インサーンのイラクでの活動報告会」を実施しました。イラクからの学びとして、日常生活の中の「平和」と「暴力」について考えてもらう機会を提供すると共に、イラクの状況について関心を持ってもらうことができました (参加者計53名)。

1日目

「平和の創りかた(非暴力トレーニングワークショップ)」を実施しました。まず演劇の手法を用いたアイスブレイクを行い、参加者の緊張をほぐし、続いて、午前、午後合計で9つのアクティビティを行いました(アクティビティ実施の順番に、「フラッシュ」、「水」、「ジャンプ」、「見えないボール」、「3つの大切にしたいこと」、「共通点」、「手ほどきゲーム」、「インパルス」、「彫刻家」)。アクティビティの解説だけでなく、アクティビティをどのように改良すればより良い効果が得られるか等の検討も行いました。

2日目

インサーンスタッフによる活動報告会を実施しました。インサーン代表のアリーさん(男性)がインサーンの活動について説明した後、スタッフのラミアさん(女性)が現地で活動をする上で難しかったことなどを報告しました。ラミアさんは、サラハディーン県からキルクークに避難してきたReyamちゃん(女児・8歳)を例として紹介しました。
Reyamちゃんには、7歳から23歳のきょうだい4人がいます。住んでいた街で軍事作戦があり、3日間自宅の階段の下に身を隠していなければなりませんでした。その時の体験により、大きな音や他人に対して恐怖を抱くようになった彼女は、恐くて学校に行くことができなくなってしまいました。
2016年7月24日に、インサーンのソーシャルワーカーが避難民の状況調査で訪問し、家族から彼女の状況を聞きました。彼女はインサーンのアクティビティ(ワークショップ)に参加しましたが、初めは他の参加者とコミュニケーションを取ることができませんでした。ワークショップのファシリテーターで心理学者でもあるカリムさん(男性)による心理学のセッションを受けた後、インサーンのスタッフやボランティアグループのサポートもあり、少しずつ他の子どもと遊ぶことができるようになりました。そして現在はサラハディーン県に戻り、友人と一緒に学校に通っています。インサーンの担当者は、今も彼女と連絡を取り合っています。

ここでラミアさんは、精神的サポートの重要性と、他の子どもたちと交わり身体を動かすワークショップでのアクティビティの重要性を訴えました。また新潟大学大学院で学ぶシリア・ホムス出身のガムラさん(女性)が、ラミアさんの通訳として参加してくれました。報告会ではイラクだけでなくシリアへの質問も多く寄せられ、参加者に現地で起きていることについてより関心をもってもらうことができました。
午後は、前日に引き続き非暴力トレーニングのワークショップを実施しました。

*このワークショップは、Japan foundation・国際交流基金からの支援により実施しました。

*新潟国際情報大学の佐々木寛教授、新潟大学の宮田春夫教授、CPSN新潟平和研究センターの皆さまにも多大なご協力をいただいたことをお礼申し上げます。