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トークイベント
「国際協力活動を目指すあなたへ」を開催

2016年度イラク事業インターン 渡部 史也
2016年8月 9日 更新

7月3日(日)に、トークイベント「国際協力活動を目指すあなたへ~紛争地での現場からイラクでの活動を例に~」が開催されました。当イベントは、これからエイドワーカーやNGOスタッフなど、国際協力活動を目指す人たちに向け、実際に国際協力活動を職にしている人は、どういう経緯や経験からそれらの職に至ったのかを学ぶという趣旨のもと行われ、これから国際協力活動に携わっていきたいと考えている人たちがJVC東京事務所に集まりました。

今回のイベントは、イラクにおいて支援活動をしているエイドワーカーの高遠菜穂子さんをゲストに迎えました。高遠さんには、これまでの経験やイラクの実態、仕事のやりがいなどをお話しいただき、その上で紛争地であるイラクで活動すること、国際協力活動をするといった点で必要なことを、JVCイラク事業スタッフの池田が聞き手となり、お答えしていただきました。トークイベント後には、高遠さんと参加者の方々が近しくお話ししていただける場として懇親会も開かれ、高遠さんに直接アドバイスをいただける貴重な場となりました。

エイドワーカーになった経緯について話す高遠さんエイドワーカーになった経緯について話す高遠さん

私自身、これから国際協力活動を職にしていきたいという身であり、高遠さんのお話しは大変貴重なものでした。私はどうしても国際協力を職にするとなると、専門的なスキルを身につけなければいけないと考えていました。しかし、高遠さんはすべての人たちが国際社会に貢献できるべきと考え、国際協力を始めたそうです。高遠さんは専門職を身につけていないものの、イラクで戦争の影響を受けた患者を救うため、イラクにいる患者とイラクの患者の支援を望むアメリカの医師を繋げる仲介役を担うなどの仕事をしてこられました。反米感情が強いイラクでアメリカ人医師が活動できたのは日本人である高遠さんのコーディネートがあったからこそ実現しました。高遠さんは、自身が行ったイラクの患者とアメリカの医師を繋げる仲介役のような、専門職を身につけていない立場でもできる仕事が現場にはあるとお話ししていました。この話で専門的なスキルを持っていない自分も国際社会に貢献できるチャンスがあるのだと励まされました。

イベント後、高遠さんを囲んでイベント後、高遠さんを囲んで

またこの日は、午前中にイラクボランティアチーム(よくなるムスタクバル)の活動があり、メンバーの小笠原さんが発案した「デーツ大福」をメンバーでつくりました。「デーツ大福」は、中東の一般的な食べ物であるデーツと日本の大福を掛け合わせ、日本とイラクだけでなく、世界の人々が大きな福になるように。という、発案者の小笠原さんの想いが詰まったお菓子です。「デーツ大福」は、トークイベント後に、高遠さんのイラクでの支援活動のために寄付をしてくださった方々にお礼としてお配りしました。この「デーツ大福」が、これからのイラク、そして世界中の多くの人々に大きな福を運ぶものとなりますように...。

寄付のお礼として作成した「デーツ大福」寄付のお礼として作成した「デーツ大福」
「デーツ大福」作成風景「デーツ大福」作成風景