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A Survey of the Afghan People

アフガニスタン事業担当 加藤 真希
2019年7月 3日 更新

アジア財団から、アフガニスタンの調査報告が発表されました。英語で300ページを超えるボリュームです。今回はJVCもナンガルハル州で実施している教育支援と関連も深い「教育」の部分を抜粋翻訳しました。非常に残念ながら、過去数年でこの分野でも、衰退が見られます。

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2018年のアフガニスタン:これはアフガニスタンで毎年行われているアジア財団の14回目の世論調査で、治安、選挙、統治、経済、そして移住などの重要なテーマを中心に行われました。2004年以来112,000人以上のアフガン人が対面による世論調査を受け、今日までで最大のサンプル数となりました。この調査報告は時間経過に伴った社会的変化を示し、急速に変化を遂げているこの国で全34州のアフガン市民の人々が"認識している"復興と格差が見て取れます。



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アフガニスタンの全34州アフガニスタンの全34州

教育

アフガニスタンの教育部門は引き続き課題に直面しています。ユニセフによれば、7歳から17歳までの370万人の子どもたちが学校に通っておらず、そのうち60%を女児が占めています。暴力が全国に広がるにつれて、過激派は致命的な攻撃を加えるために、攻撃に対して脆弱とみなされている学校をよりターゲットにするようになっています。投票所としての役割も持つ学校は選挙に通じるものとしてもさらに狙われています。2018年、全国のアフガニスタン人の22.0%が学校サービスの質は良くなっていると答えていますが、これはほぼ2017年(22.2%)と同じであり、最初にこの調査が行われた2007年(50.7%)以来、最も低い割合となっています。

男女別にみると、男性(29.0%)は、女性(22.8%)より、学校のサービスが悪化したと答える傾向が強くあります。 農村部の人々は(27.5%)、都市部のアフガニスタン人(21.1%)よりも、学校のサービスが悪化していると答える傾向にあります。

治安が悪い地域や過激派によって支配されている地域に居住している回答者は「教育サービスが一年前と比較して悪化した」と答える割合が多いです。居住地ではタリバンが治安を維持していると回答した者の約48.9%、また別の司令官らが治安を維持していると回答した者の27.0%が教育サービスの質は悪化したと答えています。これに比較すると、国家警察が治安維持している地域で教育サービスの質が悪化したと答えた者は24.5%、国軍地域では24.8%です。

2018年に、タリバンはタハール州北部の27の学校を閉鎖し、11,000人の生徒に影響を及ぼしました。タハール州の4人に1人(25.9%)は、全国レベルと同様、教育が悪化したと述べています。

ナンガルハル州では、より多くの回答者が、教育の質が過去よりも悪化していると述べています(2012年の18.5%から2018年の28.1%)。この増加は、ISISが約4年前に初めて出現し、治安悪化が増大したことに起因していると考えられます。その後の攻撃や学校、特に女子の学校に向けられた暴力の脅威が原因で、教育サービスは明らかに衰退しています。

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