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アフガンウォッチ2月号

2015年度アフガニスタン事業インターン 竹村 謙一
2016年3月14日 更新

2月もアフガニスタンでは多くのテロ事件が起きました。戦闘に加わる子どもの数が増え、死傷者に占める子どもの割合もふえています。ヨーロッパをめざす難民が続いていますが、難民の通過を規制する動きも出ています。ドイツにいるアフガン難民には帰国を選んだ人たちもいます。

国防省付近で自爆テロ、死者12人 アフガン首都

アフガニスタンの首都カブールにある国防省の近くで27日、自爆テロが発生し、12人が死亡しました。内務省の報道官によると、実行犯は徒歩で現場に到着し、午後3時30分ごろに自爆しました。死者の中には複数の軍要員が含まれ、民間人8人が負傷したといいます。反政府勢力タリバーンが犯行声明を出しました。タリバーンの報道官は、国防省を狙った攻撃だと述べました。この日はカブールから東へ約145キロ離れた東部クナール州の州都、アサダバードでも自爆テロがあり、少なくとも11人が死亡、40人が負傷しました。

2016年2月28日 CNN.co.jp

憧れメッシからユニホーム=「レジ袋」少年に贈呈

憧れのスター選手、メッシのようになりたいと、捨てられていたレジ袋から兄が作ったサッカー・アルゼンチン代表ユニホームを着ている写真が話題になったアフガニスタンの5歳男児に、このほどメッシ本人から本物のユニホームが届きました。男児はアフガン南部ガズニ州に住むムルタザ・アフマディ君。貧しい家庭出身のためユニホームが買えず、代わりにメッシの名前を手書きしたレジ袋を着用する姿が1月にインターネット上に投稿されると、世界中のサッカーファンから「リトル・メッシ」などと評判になりました。

2016年2月26日 時事ドットコム

ドイツからアフガン難民帰国

2月23日、125人のアフガン難民を乗せたドイツからのチャーター機がカブールに到着しました。ヨーロッパに流入が続く10万人もの難民の中で、現在シリアに次いで人数が多いのがアフガニスタン難民です。しかし、希望を抱いてドイツにやってきた難民もドイツ社会に溶け込むことはむずかしく、家族や子どもの将来を考えて祖国に帰国することを選ぶ人たちもでてきました。今回、ドイツとアフガニスタン政府間の調整、および国際移住機関(International Organization for Migration, IOM)の支援により希望者が帰国しました。帰国した人は、「祖国に戻れてうれしい、国のためにできる限りのことをしたい」と語りました。

2016年2月25日 The Daily Outlook Afghanistan(原文英語)

2016年2月25日 時事ドットコム

IOM ウェッブサイト(原文英語)

国境管理強化は「混乱もたらす」=欧州の難民対策批判−国連高等弁務官

国連のグランディ難民高等弁務官は23日、訪問先のギリシャ・レスボス島で記者団に対し、中東などからの難民流入を受けた欧州諸国による国境管理の強化について、「一層の混乱と無秩序をもたらす」と批判しました。ギリシャの隣国マケドニアは21日、アフガニスタン人の国境通過を禁止するとともに、シリア人やイラク人についても身元のチェックを厳格化。この結果、約8000人の移民や難民がギリシャに足止めされています。これ以外の難民通過国でも、相次いで国境管理を強化しています。

2016年2月24日 時事ドットコム

タリバン少年兵急増に懸念=「6歳から洗脳教育」と人権団体−アフガン

国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(HRW)は21日までに、アフガニスタンの反政府勢力タリバンが少年兵の動員を拡大しているとの報告書をまとめました。2015年半ばから少年兵が急増しているといい、HRWは「未成年者は学校や家庭にいるべきであり、使い捨ての兵士として搾取されるべきではない」と懸念を示しました。報告書によると、タリバンは支配地域にあるマドラサ(イスラム神学校)で洗脳教育を実施。HRWは「少年らは6歳から約7年間にわたって宗教教育を受けた後、簡易爆弾の作り方などの訓練を施され、戦闘に動員される」と批判しました。

2016年2月21日 時事ドットコム

NGO医療施設に強制捜査=アフガン治安部隊、3人殺害

アフガニスタン政府当局は18日、中部ワルダク州で、国際NGO「スウェーデンのアフガン委員会」(SCA)が運営する医療施設に強制捜査を行い、反政府勢力タリバンのメンバー3人を殺害、3人を拘束したと発表しました。SCAは「重大な人道法の違反だ」と強く非難しています。州政府によると、治安部隊は17日深夜から18日にかけ、タリバンのメンバーが潜伏しているとの情報に基づいて、SCAの施設を急襲しました。SCAは「患者2人と介護者1人が殺害された」と発表。「中立の立場から医療を提供する施設は人道法で保護されるべきであり、われわれは事件をさらに調査し、違反者に責任を負わせる」と述べました。アフガンでは昨年10月、国際医療支援団体「国境なき医師団」の病院が米軍に誤爆され、患者ら40人以上が死亡。米軍は国際的非難を浴びました。

2016年2月18日 時事ドットコム

民間人死傷者、過去最多=「4人に1人は子供」−アフガン

国連アフガニスタン支援団(UNAMA)は14日、アフガン戦争における2015年の民間人死傷者が前年より4%増え、過去最悪を記録したと発表しました。国際部隊が14年末に戦闘任務を完了して規模を大幅に縮小した一方で、反政府勢力タリバンが攻勢を強めたのが原因とみられます。UNAMAによると、15年には戦闘やテロに巻き込まれて民間人3545人が死亡、7457人が負傷しました。「死傷者の4人に1人は子供」で、UNAMAは戦闘従事者に対し、民間人保護のための具体策を取るよう訴えました。

2016年2月15日 時事ドットコム

タリバーンと戦った11歳少年、銃撃され死亡 アフガン

アフガニスタン南部ウルズガン州で警察部隊の先頭に立って反政府勢力タリバーンとの戦闘に加わった11歳の少年が、タリバーンに銃撃されて死亡しました。おじで警察幹部のムラー・サマドさんによると、昨年、サマドさんが管轄する同州ウルズガン地区がタリバーンに包囲され、おいのワシル・アフマド君(11)が戦闘の指揮を執ったといいます。州当局者によれば、ワシル君は今月1日、タリンコートの市場でバイクに乗った集団に銃撃され、搬送されたカンダハルの病院で死亡しました。タリバーンは同日、犯行を認める声明をウェブサイトに掲載しました。

子どもを戦闘にかかわらせることは法律で禁じられており、アフガニスタンのガニ大統領も禁止命令の徹底を命じています。しかし同国の人権団体によると、子どもが警察のために戦っているという報告は時折寄せられるといいます。タリバーンはそれを上回る数の子どもを使っているといい、「反政府勢力は戦闘や武器の輸送、自爆テロといった行為のために、何百人もの子どもを使っている」と担当者は話しています。

2016年2月5日 CNN.co.jp

米軍がISISのラジオ局空爆、戦闘員29人死亡 アフガン

米軍がアフガニスタン東部で空爆を行い、過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の戦闘員29人が死亡したほか、ISISが利用していたFMラジオの放送局が破壊されたことが3日までに分かりました。アフガン東部ナンガルハル州政府の広報担当によれば、空爆は1日の夕方に行われました。死亡した戦闘員29人のうち8人がラジオやインターネットの仕事に従事していたといいます。米国防総省には先月、アフガニスタンにも勢力浸透を図るISISの拠点に対する掃討作戦の強化や拡大を可能にする新たな権限が与えられていました。

2016年2月3日 CNN.co.jp

警察本部を狙った爆弾テロ、20人死亡 アフガン首都

アフガニスタンの首都カブールで1日、爆弾テロが発生し、内務省によれば、少なくとも20人が死亡しました。反政府勢力タリバーンが犯行声明を出しました。内務省広報によれば、狙われたのは国家治安警察(ANCOP)本部でした。同広報は、こうした攻撃があろうとテロと戦うという決意は揺るがないと述べました。

2016年2月2日 CNN.co.jp