総会が終わったとたん、東京に暑さがやってきた。かなりの早足、しかも世の中いずこも節電体制である。会員の方から、「JVCの節電モード、大丈夫ですか?くれぐれもご自愛を」「ムームーのようなものを着て熱中症対策を」といったメッセージが次々寄せられる。心配してくださるなんて...と胸が熱くなる一方 で、すでに工夫を凝らしておりますよ、と苦笑も禁じえない。
M嬢は、机の下に怪しいブランド模様の入ったビーチサンダルを完備。帰宅時にそのままはいてきて、「しまった!でもコレ、ヴィ○ンですからネ」と平然としたもの。「マッチ売りの少女」たちも登場。頭頂部を冷やすと効果的とかで、保冷剤を頭や首に巻きつけているのだ。しかもその写真を撮って、「冬にこのなさけない姿を見て、暑さを思い出しながら寒さに耐えようね!」と励ましあっている。
エアコンをまったく使わないわけではない。今年の新発明は、「冷房エリア」をつくること。一極集中型にして、冷房効率を上げようというわけだ。しかし安らぎ空間のはずが、PCを持ち込んで籠城する者も出始めて、むしろむさ苦しい。
とはいえ、夏なりの楽しみもある。月並みだがビールは相当おいしいらしい。先般も、一時帰国したスタッフを囲んで壮絶な女子会が開催された。元スタッフも含めて「女子」9名が参加。虫を食する話、被災地や海外活動地のトイレ事情云々を肴に、生ビールに始まりワインが十数本空いていた。
奔放ぶりに眉をひそめる方もおられよう。が、「背広にネクタイで無闇に冷房」から節電へと聞くと、時代がJVCに追いついてきたな、と少々誇らしいような錯覚を起こすこのごろである。