\n"; ?> JVC - 南の国の百鬼夜行? - Trial&Error掲載記事
スタッフのひとりごと

南の国の百鬼夜行?

JVCカンボジア現地代表 若杉 美樹
2011年11月24日 更新

最近、「趣味は何ですか?」と聞かれるとちょっと困る。読書?映画鑑賞?普通すぎてつまらない。植物を育てるのは好きだけど、カンボジアでは暑くて育つかわからないので一時休止中。旅行も好きだが、日常的ではないしカンボジアではどこに行くにも結構お金がかかる。

そこで、人間観察をすることにした。事務所での月一回のミーティングは、見方を変えればまるで妖怪の集会、動物会議である。昔絵本で読んだ、色々な動物が森を守るために話し合う、アレである。少なくとも、日本人スタッフ二人は相当面白い。

先日あったカンボジア人のスタッフ結婚式で、某日本人は喜びのあまり飲みすぎて、足がふらふらで立てなくなったので、子鹿ちゃんと命名した。足はふらふら、なにかをつかもうと手を前に出して歩く姿は、まるで墓場から出てきたゾンビのようでもあった。子鹿ゾンビ、怖い。

もう一人、かの有名な映画『ロード・オブ・ザ・リング』のスメアゴルもいる。忙しい時や考えながらパソコンで文章を作っているとき、彼は宙に向かって身振り手振りを交えて、一人でしゃべるのだ。映画の中で夜中にスメアゴルが一人で話している姿と重なり、ちょっと声をかけづらい。本能で生きる彼は、健康診断の聴力検査で「音が小さすぎて聞こえにくい」と看護師に文句を言ってきたと真顔で報告する。音が大きかったら検査にならないのに...。

そういう私を動物に例えると、マイペースという点では猫なのだが、そんなかわいい動物では二人は許してくれないかも...。こんなにぎやかな(?) JVC カンボジア事務所ですが、皆さまぜひ遊びにお越しください。

No.288 次につなげる若者たち (2011年6月20日発行) に掲載】