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スーダン 緊急募金のお願い

2013年5月15日 更新
スーダンの紛争で新たな避難民が発生。緊急支援を開始しました。

スーダン共和国の南コルドファン州では、2011年6月から政府軍と反政府軍との大規模な軍事衝突が続いています。泥沼と化した戦争により死傷者が増え続け、また戦闘によって自分の村に住めなくなり、自宅を追われた人々も数十万人にのぼり、多くの住民が深刻な影響を受けています。

今回の戦闘地域を示す図今回の戦闘地域を示す図

JVCは南コルドファン州の州都カドグリに拠点を置いて、こうした人々への支援活動を実施してきました。2012年からはカドグリ周辺の治安状況がやや安定したことに伴い、緊急支援から被災民の生計向上活動支援へと活動の重点を移してきました。

戦闘は長らく膠着状態が続いていましたが、この4月、反政府軍が仕掛けた大規模な攻撃によって今まで戦場になっていない地域にまで戦火が拡大し、新たに3~4万人が避難生活を強いられています。JVCでは、このうちカドグリに逃れてきた約3千人を対象に、毛布、防水シート、調理器具などの生活用品支援を開始しました。

支援には約250万円の資金が必要ですが、まだおよそ50万円が不足しています。皆さまのご理解とご支援をお願いします。

支援内容

カドグリ市周辺の新規避難民約3千人(550家族)に以下の生活支援物資の配布を開始しました

  • 毛布 2枚
  • 防水シート 1枚
  • ゴザ(生活、就寝用)大型サイズ1枚
  • 調理器具(鍋2個、大皿2枚、調理用スプーン、コップ3個) 1セット

※なお、現地政府や国連と調整の上、JVCは生活物資の配布を担当しています。食料は国連機関、飲料水などは他のNGOが提供します。

緊急募金にご協力ください

スーダンの活動への募金にご協力ください。今回の緊急支援をはじめ、南コルドファン州での紛争被災民支援の活動に活用致します。

約5000円で上記の避難民1世帯への物資支援の費用がまかなわれます(支援物資の購入費用のほか、輸送費、購入・配布要員の人件費、本部管理費が含まれます)。

以下のページからご支援ください(以下のページで「スーダンでの活動」を選んでください)。

これまでの紛争の経緯

避難民から話を聞くJVCスタッフ(写真左)避難民から話を聞くJVCスタッフ(写真左)

南コルドファン州には、独自の言語や文化を持つ「ヌバ」と呼ばれる人々が多く住んでいます。長年にわたり開発から取り残され、社会的差別を受けてきたヌバの人々の間では、中央政府に対する反発が強まっていました。1980年代にはヌバの反政府勢力が結成されて武装闘争を開始、2002年に一度は停戦合意が結ばれました。しかし2011年の州知事選挙で反政府側の候補が僅差で敗北したのを契機に、再び紛争に突入したのです。

紛争が始まるやいなや戦火は州内各地に広がりました。村落部への空爆も行われ、何十万人もの人々が避難民、難民になりました。州内は政府軍が掌握する地域と反政府軍が実効支配する地域に二分され、そのまま戦況は膠着状態になりました。

国連やアフリカ連合の働きかけにより、紛争当事者同士の話し合いがこの4月にやっと実現しました。しかし、だれもが平和への一歩に喜んだその矢先に、反政府軍が政府掌握地域の一部に侵攻、大規模な戦闘により3~4万人が家を失い避難民となってしまいました。

JVCの支援活動

JVCによる農業研修を受けた主婦(写真左)の畑で話を聞くJVCスタッフJVCによる農業研修を受けた主婦(写真左)の畑で話を聞くJVCスタッフ

紛争勃発後の2011年11月、JVCは避難民への食料支援を開始しました。その後、カドグリの治安が比較的安定したのに伴い、食料配布から「自分で畑を耕して食料を作る」ための支援に切り替え、2012年は避難民と地域住民の両方を対象に農具と種子の配布、研修を実施しました。

今回の戦闘地域そのものはカドグリから約30キロ離れており、2013年もこうした農業・生計向上活動への支援は継続してまいります。そして同時に、今回のような非常事態に対応した緊急支援にも取り組んでまいります。

スーダンの現在の状況は現地便りをご覧ください。

2013年05月20日 戦争という日常
https://www.ngo-jvc.com/jp/projects/sudan-diary/2013/05/20130520-war.html
2013年05月25日 避難民緊急支援レポート(1)村を襲った突然の戦闘
https://www.ngo-jvc.com/jp/projects/sudan-diary/2013/05/20130525-report1.html
2013年05月26日 避難民緊急支援レポート(2)助け合いの仕組み
https://www.ngo-jvc.com/jp/projects/sudan-diary/2013/05/20130526-report2.html