1980年2月27日にタイの難民キャンプで設立された日本国際ボランティアセンター(JVC)は、今年で40年目の節目を迎えました。 数え切れないほど多くの方からのご支援のお力で、支援を届け続けることができ、皆さまに心から感謝を申し上げます。
2020年5月に発行したJVC会報誌「Trial & Error」340号では、JVCのこれまでを振り返り、またこれからの未来について考え、記事を組みました。これまでJVCに関わってくださった多くのOBOGによるコメントも収録されています。
この特別な記念号を、会員以外のみなさまにもPDFで無料公開することといたしました。ぜひご覧ください。表紙の写真は、2020年のカレンダーを担当された写真家の竹沢うるまさんが撮影したカンボジア事業の様子です。
目次
1. 活動地のストーリー「いま、あの場所では」
・ラオス、アフガニスタン、モザンビーク、東京
2. チャートで見るJVC
3. JVC発足から40年
・世界の変化にどう対峙してきたのか(熊岡路矢)
4. それぞれの現場から
・抑圧下で小農が続ける実践、自己決定と連帯(渡辺直子)
・コミュニティには力がある だから与えるよりも共に模索を(岩田健一郎)
5. JVCとともに歩む理由 〜現場を訪ね、協働を重ねるパートナーから〜
・カンボジアでの豊かな出会いから考える「枠」を超えた共生
(株式会社童話館 廣瀬文女)
・対話と試行を重ねながら共に発信するパートナーとして
(「8bitNews」代表 堀潤)
6. 特別座談会(星野昌子×現役スタッフ)
・「世代を超えて受け継ぐ、JVCのDNAとは」
7. 変化のストーリー「人は変わることができる。」
・アフガニスタン:サビルラ・メムラワルさん(加藤真希)
・平壌:チョさん(宮西有紀)
8. JVCの未来を決める!
・ゼロベースで新たな取り組みを(今井高樹)
9. 「いま、なにしていますか?」
・スタッフOB/OGの現在
10. 今回の「欄外100字メッセージ」が面白すぎたので
・かじのさんにイラストを描いてもらった
11. 編集部からのお願い
12. 激動の時代をT&Eとともに歩んで(大野和興)
13. お知らせまえがき(TE340号より引用)

人々の足元から社会を変えていく。
いままでも、これからも。
1980→2020
2020年2月27日、JVCは40周年を迎えました。
「立ち上げた当時と比べて、世界は住みやすい状況なのか?」
世界を見渡してみると、残念ながらそうではない現実があります。
暴走する新自由主義経済の影響で分断される社会、国内外で高まる排外主義。
40年前のJVCのスタッフ、ボランティアは、利害や打算とは関係なく、タイの難民キャンプにまず飛び込んでいきました。
私たちもその思いを持ち続け、どこに向かえばよいのか不安なこの時代だからこそ、どんな社会をつくるのか、実践を通じて現場の人たちと共に考えていきます。
日本国際ボランティアセンター 事務局長
長谷部 貴俊
会報誌は、会員の皆さまに年4回、ご郵送にてお届けしております。ご入会に関するお問合せは下記までお願いいたします。 会員・支援者担当:横山 TEL:03-3834-2388 MAIL:info@ngo-jvc.net