カンボジア国境付近のコーンの滝群
写真=山口敏彰
母なる河 メコン

 東南アジアといえばメコン河というように、国境として重要な役割を果たしながら、その川岸で洗濯をする人がいたりと生活に密着しており、穏やかな河の流れは住んでいる人たちを象徴しているかのようにさえ見えます。

 ただラオス南部に「東南アジアのナイアガラ」と呼ばれるコーンの滝があります。本場に比べればかなり規模は小さいのですが、ここだけは穏やかだったメコン河がこうも荒れ狂うのかと驚きです。

 そしてこの辺りには川イルカが生息しています。めったに見ることはないのですがその面差しはイルカというよりは小さな鯨といった感じです。

 ちなみにメコン河は6カ国も流れるため、それぞれ違った名があります。源流近くではチベット語で「ザチュ(雑曲)」といい、山の間を流れる泉水という意味です。

 中国では「瀾滄江(ランツァンジャン)」そしてラオスでは「メーナムコン」。「メー」は母、「ナム」は水。母なる河と言われる所以で、ラオスなどはよく「ナム」を略して呼ぶため「メコン」の呼び名はここからきています。

 そして下流に行きカンボジアでは「トンレ・トム」偉大な川という意味になり、ベトナムでは「チュウロン(九龍)」と呼び名が変わります。大河が幾重にも分かれているからそう呼ばれているのでしょうね。