癒しの国 ラオス

 初めてラオスに訪れたとき驚く人も多いのですが、これといったものが何もないのです。

 首都のビエンチャンですら一日で全ての観光スポットを見つくせるほど少なく、高層ビルすらほとんどありません。本当にここが首都なんだろうかと疑いたくなるほどです。

 しかしラオスを訪れた人は口々に
「何もないのがいい…。」
と答えます。喧騒とした街並みもなく自然に囲まれ、人々も実にのんびりしているので心がなごむのです。

 おそらく世界で最も穏やかで静かな首都ビエンチャン。最近では交通渋滞が激しくなり、ゴミ問題も出始めました。

 ほんの十年前、道路には信号すらなく、JVCスタッフが自作のビデオでラッシュアワーを撮ろうと道端で半日待ったけれど、とうとう撮れなかったという逸話があるほどです。

 時の流れとはいえ、そんな穏やかなラオスが失われる感じがしてちょっと寂しいですね。


ラオス上空(写真=小野 崇)