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10年目の3月11日に寄せて

2021年3月11日 更新

本日、東日本大震災から10年となる3月11日を迎えました。

震災によって亡くなられた方々に深く哀悼の意を表します。そして、この10年、暮らしの再建のための努力を続けてこられた方々に思いを寄せ、安心して生活できる日々が戻ってくること心より願います。

JVCは東日本大震災発生以降、宮城県気仙沼市と福島県南相馬市で支援活動を行ってきました。緊急時の災害ボランティセンター支援に始まり、仮設住宅でのサロン活動、集団移転のサポートや復興住宅でのコミュニティづくり支援などを行い、気仙沼は2018年3月、南相馬は2019年3月をもって活動を終了いたしました。

それ以降も、活動を通じて出会った人々とのつながりを大切にし、私たちは折を見て現地を訪問するなどの交流を続けてきました。この1年は、新型コロナウイルス感染拡大によってその機会はありませんでしたが、今後再開できればと思っております。

東日本大震災と福島第一原発の事故は、私たちに大きな「問い」を投げかけました。「地方」にリスクを負わせながら成り立つ都市部の生活のあり方、巨大防潮堤を中心とする防災・減災対策、そして、福島第一原発への対応や原発政策の問題。あれから10年が経過して、私たちはそうした問いかけにどれだけ答えることができたのでしょうか。原発については、政策が抜本的に見直されることはなく、各地では再稼働が進み、温暖化「対策」の名目で原発を日本の主要な電力源として位置付け直す動きも出ています。

10年はひとつの節目かも知れませんが、多くの課題は残されたまです。 ここからまた、私たちは東日本大震災が投げかけた問いを考え続けていきたいと思います。

日本国際ボランティアセンター(JVC)
代表理事 今井 高樹