
いつもJVCへのあたたかなご支援、誠にありがとうございます。
新型コロナウイルスの流行により、世界中で不安が広がっています。 皆さまや、周りの方々はいかがでしょうか。無事にこの危機をともに乗り切れるよう、スタッフ一同心より願っております。
現在、JVCは冬の募金キャンペーンを実施しています。皆様から寄せられた多くのご支援が、JVCが活動するアジア・中東・アフリカの人々の暮らしを支えます!
例えば、スーダンでは2019年春の政変をきっかけに民主化が進み、避難していた人々が故郷に戻りはじめています。しかし争いのために奪い尽くされた村々には、井戸や学校がありません。そこでJVCはスーダン南部の南コルドファン州で井戸を建設し、学校に通えなかった子どもたちのための補習校を運営しています。
平和のために教育を
補習校を支えてくれるのは、地域の大人たちです。5月に武力衝突が起こり、多くの人々が巻き込まれました。補習校で教える教師のダヒーヤさんは、亡くなったたくさんの人を目にし、「どうして同じスーダン人なのに、殺し合わなきゃいけないのか」という思いを胸に、子どもたちのために教壇に立ち続けています。
ベテラン教師のアブドゥル・バキー先生は、「人々のあいだの衝突をなくすためにも、教育は大事なんだ。」と語ります。新型コロナウイルスの影響でしばらく補習校も休みになっていましたが、この9月からようやく再開。子どもたちの未来のために、今日も大人たちの努力が続いています。
紛争を乗り越え勉強するマルガニくん
マルガニくんはスーダンで続いた紛争のために、6、7歳の頃から隣国の南スーダンの難民キャンプに避難していました。そのため、自宅を守るために残ったお父さんとは9年間会うことができませんでした。去年の政変をきっかけに紛争が落ち着き、故郷のカドグリに戻ってくることができました。
故郷に戻ったマルガニくんは、JVCの補習校でアラビア語の読み書きを勉強を始めました。その後、ふたたび武力衝突が起きてしまい、マルガニくんは違う村に避難することになりましたが、避難先にあるJVCが実施している補修校に移ることができました。「将来は医者になって病気の人を助けたい!!」といまも勉強を続けています。
スーダン事業担当からのメッセージ
補習校を訪ねると、元気な子どもたちに囲まれます。明るい顔をしている彼らですが、マルガニくんのように、争いを経験している子どもたちが少なくありません。紛争のために正規の学校に通えなかった彼らの、「先生になりたい」「エンジニアになりたい」という夢を、少しでも叶えたい。子どもたちの未来から、争いをなくしたい。そう願う先生や親の気持ちを、日本からぜひ、一緒に支えていただけませんか。
今中航
あなたのご支援が、暮らしを支える力となります
アブドゥルさんが教え、マルガニ君が勉強しているJVCの講習校は、みなさまからいただいた寄付金により運営されています。みなさまからのご寄付は、世界各地の人々の生きる力になっています。いつも、本当にありがとうございます。
大変な局面を生き抜く世界各地の人々の暮らしを支えるために、あなたの力が必要です。彼らの未来を、ぜひ冬の募金を通して応援してください。ご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
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