
日本とフィリピンはバナナで結ばれている
世界に輸出されるバナナの約1/3がエクアドル産ですが、日本にやってくるバナナのほとんどはフィリピンからやってきます。フィリピンで作られる輸出用バナナの多くは日本に送られており、日本とフィリピンはバナナで結ばれているのです。
私たちのバナナが「人を喰う」!?
日本の人々がお世話になっているバナナ生産の場で、農薬飛散による健康被害や農地の収奪、収穫後の梱包工場労働者の搾取など、様々な問題があるとの声が現地から届いています。
バナナ農家の多くは日本向けにバナナを生産する契約を結んでいます。しかし、その契約内容は時に生活もままならないほど。作れども作れども借金が返せない農家、5年間しか契約しなかったつもりが25年間バナナを作り続けなければならなくなった農家―。バナナ農家の苦難の声は決して少なくありません。
また、プランテーションで育てられるバナナはとりわけ病気・害虫・カビに弱く、様々な外敵からバナナを守るために多様な農薬が大量に投入されます。「効率よく」散布するために飛行機により上空から撒かれた農薬は、風に乗って周辺の家屋やプランテーションで働く労働者に浴びせられることも。栽培に従事する人々だけでなく、高地の栽培では先住民族への影響も無視できません。
日本のバナナを「エシカル」にしよう
バナナに生活を破壊される人々がもうこれ以上出ないよう、私たち消費者の行動も大切です。JVCは、日本に輸入されるバナナすべてが倫理的にも配慮されたものになることを求める「エシカルバナナ・キャンペーン」に賛同いたしました。
詳細は下記のキャンペーンサイトをご覧ください。
エシカルバナナ・キャンペーン
日本にやってくるすべてのバナナがエシカル(倫理的)なものになることを目指すキャンペーン。生産・流通のすべての行程で破壊・排除・搾取がないことを目指します。