熊本地震から8ヶ月近くが経過し、冬の厳しさが被災地にも近づきつつあります。 10月30日には体育館などの避難所が全て閉鎖され、住民の仮設住宅や借り上げ住宅への移動が完了しました。益城町には最大18カ所の避難所が設置され、本震翌日の4月17日には車中泊を含め約1万6千人が一時身を寄せていました。
現在、仮設住宅とみなし仮設(一般のアパートを仮設住宅として行政が借上げる形式)をあわせて約3,000世帯の住民が「仮り」の住居での生活を余儀なくされています。
激震地だった益城町を歩くと、復興関係の業者が忙しく動き回っていますが、町の目抜き通りも含めて、多くの崩れた家屋が残されています。テレビや新聞では取り上げられることが少なくなった熊本地震の被災地ですが、復興への道のりが長いことを感じさせます。
JVCは福岡県久留米市の市民団体「明日に向かって!」に協力する形で、激震地となった熊本県益城町の介護老人福祉施設に対して、介護福祉士のボランティア派遣を行ってきました。9月末の時点で、のべ57人の介護福祉士を益城町の介護老人福祉施設に派遣。厳しい状況にある施設を支えてきました。
特にデイケアセンターでありながら「福祉避難所」に指定され、震災以降の苦しい状況の中24時間介護を行ってきた「ほっとふぁみりぃ」ではボランティアのニーズが高く、「明日に向かって!」も重点的にボランティア派遣を行ってきました。
10月以降は、これまで支援してきた「ほっとふぁみりぃ」と「くましき」に派遣先を絞り、活動を行っていく予定です。