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スーダン・南コルドファン州の情勢悪化に伴う緊急退避について

JVC代表理事 谷山 博史
2011年6月22日 更新

平素より、JVCのアフリカでの活動にご理解ご支援をいただき、厚く御礼申し上げます。

スーダン・南コルドファン州での情勢悪化と、それに伴う駐在職員の退避について、経過をご報告申し上げます。

スーダンの南部独立を問う住民投票に追いかけて、「暫定統治地域」の一つである南コルドファン州において、本年5月に州知事・州議会などの選挙の投票が実施されました。

選挙の一連のプロセスが進められてゆくうちに、州内各地で根深い歴史的政治的な矛盾が先鋭的にあらわになっていました。「暫定境界地域」の他地域では、軍事勢力間の衝突も起こりました。

しかし、州都カドグリでは深刻な混乱はみられず、国連やNGOの活動は、一時休止しつつも継続されていました。JVCも、慎重に情勢を見ながら活動を継続していました。

ところが、さる6月5日よりカドグリにおいてSAF(スーダン政府軍)とSPLA(スーダン人民解放軍)が銃撃戦を開始、さらに略奪が横行し、市内のJVC事務所も例外ではありませんでした。同月8日、駐在代表 今井高樹は、国連や他団体の協力を得て、首都ハルツームに避難しました。

今井は、現在首都で必要な事務手続きを進めており、近々帰国します。皆様にはたいへんご心配をおかけいたしましたが、本人は怪我もなく、元気にしております。今井の退避に際しては、関係各所による甚大なご協力をいただき、衷心より感謝申し上げます。

今井の退避後、南コルドファンでは各地で空爆が行われるほどに状況は悪化しており、事業にご協力くださっている方たち、友人知人の安否が気遣われてなりません。安全管理のありかた、今後の事業の進め方については、今回の教訓をふまえて団体内で慎重に協議してまいります。

以上をもって経過報告とするとともに、今後ともご協力賜りますようお願い申し上げます。